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[2022.08.16]
19分の2

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8月10日の朝刊1面に目を通すと、新内閣に女性閣僚が2人しかいないことに驚きを覚えました。どうやら国会議員の割合とほぼ同じくらいらしいです。

たいていのことでお手本にしているかの国では25分の12、ものすごく違います。

たまたま、NHKBS放送で年代ごとのアメリカの映画史を面白く見た後で、わたしに突き刺さった映画を思い出しました。

1979年に公開された「クレイマー、クレイマー」、アカデミー作品賞や主演男優賞をとった有名な映画です。このころかの国では、年間100万組の夫婦が離婚し社会問題となっていました。女性が自立し社会進出を望んでいくことを夫が理解しようとしなかったからと映画で描いていきます。

家事と育児をすべて妻に押し付け、自分の打ち込める仕事をしたいと相談を受けても聞き流してしまう夫。自分の仕事をなんとかやり遂げることを自分の役割と考えていた私も間違っていたと、今は思うことができます。

税理士 中田誠治

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 「相続税と贈与税が一体化されます、贈与は早めに進めましょう」、昨年はそういう見出しが結構目につきました。

 令和4年の税制改正では暦年贈与に対する規制が見送られましたが、気になるところです。

 贈与することは、あげる人ともらう人の自由ですから、贈与が全くできなくなることではありません。相続税の節税対策としての贈与に対する課税が厳しくなるだろうということです。

 現時点で予想されているのは、相続した者に対する生前贈与の3年加算が10年~15年に延長されるというものです。毎年の贈与税そのものはむしろ安くなるのではないかとも言われています。

 2~3年の猶予期間が設けられるでしょうが、贈与履歴を残すことが求められるようになると思います。私の個人的な予想では、マイナンバーカードの取得が条件となるマイナポータルに贈与履歴を登録することで、加算期間が軽減されるとか、加算税(罰金)が軽減されるとかがありそうです。

 もともと贈与税は相続税逃れを規制するためのものですから、相続税がかからない人に贈与税をかける必要はないわけです。

 毎年の贈与はむしろやりやすくなるとも考えられ、生前にもらった財産が雲散霧消し、あとで相続税を払う時に困る人が出てくるかもしれません。

 法案の骨子が見えない現時点では対策を講じようがありませんが、相続税が気になる人は今まで通り贈与を進めていけばよいと思います。

 今でも有効ですが、暦年贈与が改正された後に重要になってくるのは、贈与税のかからない贈与です。進学・結婚などの祝い金、扶養義務者間の生活費や教育費の負担に対しては贈与税がかかりません。贈与税の非課税財産と言われるものです。

 非課税財産の贈与については常識的な範囲を超えたり、贈与のやり方によっては不適切として税務調査で否認されることも考えられます。活用に際しては専門家に相談し、贈与の履歴を作成保存しておき、せっかくの努力が無駄にならないよう適切に進めていくことをお勧めします。

 ご相談をいただくことが、一番の報酬と考えています。お気軽にご相談いただければ幸いです。

 最後になりましたが、2022年の年頭に当たって、この地から遠くの人々も含め、佳き年となりますようお祈りいたします。

 税理士 中田誠治

  6月16日に届き、7月3日に予約しました。高齢者枠で早めに接種してもらえます。一日も早く集団免疫を作り上げて世界的な流行が収まること願うばかりです。

 

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中田

[2020.09.25]
2020年9月

 テレビのニュースでシルバーウイークの人出が半年前に戻ったと報じていました。世界的には新型コロナの感染者が一週間に200万人のペースで増え続けていることを考えれば不思議な感じがします。新型コロナの致死率が3%前後で感染しても症状の軽い人が多いので当初の危機感が薄れているように思います。感染爆発によって医療現場が疲弊してしまい重症者の治療に支障をきたす懸念はぬぐえませんが、なんか今の状況に慣れてしまったようです。当たり前のことですが、私たちがどう生きていけばよいのか正解がないと感じています。

 わたしは怖がりですから、しばらくは会食と旅行は自粛しようと思っています。仕事が片付くとまっすぐ帰宅するのが習慣になりつつあります。

 帰宅後は、読書や囲碁の勉強をしたり、たまに家内と団地内を散歩したりしていますが、メインはゲームとテレビです。外出自粛のせいで映画とテレビ番組の無料配信に手を染めてしまいました。無料のはずでしたが結局有料配信にも手を付けるようになり配信会社にまんまとやられた感じです。

 テレビ番組で好きなものの一つがNHK教育の『100分で名著」です。25分放送の4回で完結というこなれ具合のいい番組です。ビデオで録画していますから、自分に合わないものはスルーしています。個人的には50%以上の打率でためになって面白いです。その本に対する愛が強い解説者の時が特にいいです。まさに好きこそものの上手なりですかね。今はデフォーの「ペストの記憶」をやっています。解説の先生の切れ味が実に鋭く、300年前に書かれたものという感じがしません。

 

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100分で名著お勧めです。

中田誠治

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  中田です 

どちらかといえば本好きです。今年もワクワクするような一冊に出会いました。「三体」というSF小説です。タイトルからは何のことかさっぱりわからない本です。中国のSF小説が面白いのかなということで買うのを迷っていましたが、翻訳がとてもよく、まあ面白い一冊でした。SF小説を読んでいない人にもお勧めします。

 

今読んでいるのは「生命の歴史は繰り返すのか? 進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む」で、半分くらいまで進みましたが苦労しながら読んでいます。進化の偶然と必然という言葉にひかれて手に取ったのですが、同じような実証実験に挑む話が延々と続いており次の展開に進みません。もしかしたらこのまま終わってしまうような予感がしています。進化についての最新の研究、しかも実証実験というのはどんな困難にも負けずに大変な作業を延々と繰り返すということは理解できました。もしあの小惑星激突が起こらずに恐竜の時代がもっと続いていたら人間そっくりの恐竜人間が誕生していたのかというあたりは面白かったのですが。

 

それはさておき、情報や流通の変化に伴って本屋さんも閉店が続き出版業界も大変なことになっているようです。そういう私も、本はほぼAmazonで買いますし、こういったニュースもネットサーチしています。それでも年に数回は本屋さんに立ち寄って本を選んでいます。思いもかけなかったような出来事や考え方に出会え、先人や今を生きる人達の苦労や思いを知るには本は欠かせないものだと思います。大丈夫だと思いますが出版業界頑張ってほしいです。みんなで支えていきましょう。

キャッシュレス決済という条件付の消費税還元措置は本当にお得なのでしょうか。

ポイント還元はたった8ヶ月しかなく、飲食店や小売店など加盟店の手数料0も期間限定です。

もともと日本でキャッシュレスの普及の妨げになっているのは3%~5%というカード手数料の高さです。現金決済が大半の中小事業者にとって5%程度の最終利益はキャッシュレス決済が進むと半減するように思います。

なおかつ、事業者にとって今後の事業見通しはバラ色ではなく茨の道です。消費税の増税による国内消費の落ち込みが予想される中で、原材料費と人件費の高騰が利益を圧迫し、利益の確保には多くの困難が伴います。キャッシュレス決済の競争激化によって手数料は下がって行くと思いますが、ただでさえ利益率の落ち込んでいく中で、キャッシュレス推進でさらに手数料負担が生じることになります。

事業者も生き残って行かなければならず、当然コストアップは値上げにつながります。キャッシュレス推進で生じたコスト増は最終的にはr利用者に負担してもらうしかありません。

しかし価格転嫁が受け入れられなければ事業は衰退の道をたどります。事業者は値上げを受け入れてもらえるような独自のサービスを確立していかなければ生き残って行くのは難しくなります。

キャッシュレス決済は消費者に多くのメリットがあると喧伝されていますが、それは僅かな期間に過ぎません、キャッシュレス決済のコストはいずれ利用者に回ってきます。消費税増税分だけでなく、キャッシュレス推進による手数料もいずれは私たちが負担することになると思うのです。

ましかし、私たちの先人はこれまでも数多くの危機を乗り越えてきました。事業者も私たちにも出来ないわけはないと信じます。

                                                      (中田)

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 残念ながら未だ、かのベストセラー本を読んでおりません(近いうちに読みます)。わたしも高齢者としてカウントされておりますのでちょっと言ってみたかっただけで、何がいいたいと言うことではありません。

 ずいぶん前から本を購入する場合には雑誌や新聞の書評で面白そうな本をAmazonに注文しています。Amazonのマイストアのおすすめを見ながら本を選んで注文することもあります。

 昨年の年末に読んだ3冊の本は珍しく本屋さんで購入したものです。「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」と「あるノルウェーの大工の日記」と「ソラリス」。3冊ともとても面白かったです。

 「ソラリス」は1961年に発表され、日本では1964年に出版されたSFの名作中の名作です。偶然にも昨年末に「100分で名著」で紹介されていました。「文明の構造と人類の幸福」のほうは2016年に日本で出版されたベストセラー本。ボリュームはありましたが、最後までほぼ一気に読みました。「あるノルウェーの大工の日記」、これこそ本屋さんに出向かなければ手に取ることのない1冊でした。翻訳がすばらしいのでしょうが、とても地球の反対側のヨーロッパの人と思えない、共感の持てるお話でした。

 「ソラリス」ははるか遠い宇宙の先で、人類には理解できない地球外生命体との理解できないコンタクトの中で人とは何かを突きつけられるお話でした。救いも答えもない物語です。

 「文明の構造と人類の幸福」も後半は現代の文明の中で爆発的に増加していく人類に幸福な未来があるのかといった論考で、そこにも当然のことながら救いも答えもありません。

 しかし偶然手にした「あるノルウェーの大工の日記」には、わたしたちがどのように生き、どのように感じればよいかの一つの答えがありました。

 今朝の中国新聞に、本屋さんが絶滅の危機にあると言う記事がありました。本屋さんに出かけなければ出合えない本があり、インターネットニュースの拾い読みでは出会えない新聞記事があります。とはいえ、時代の流れは変えようがないのでしょうね。しかし、あのノルウエーの大工さんはなんていうのでしょうか、これからずっと考えてみようと思います。

 

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中田

数日前にテレビを眺めていたらこんな番組に出くわしてつい最後まで見てしまいました。有給消化がままならない人も多く、長時間残業が社会問題となっている時代にどういうことなんでしょうか。

コメンテーターは週休二日導入のときも中小企業はつぶれてしまうとか反対の声は大きかったけれども実現しましたよねと言っていました。

実際、試験的に取り組んでいる企業として、広島県の精米機メーカーが紹介されていました。実名は伏されていましたけど東広島市のS製作所でしょうね。すごいです。

「人手不足倒産」と言う言葉を目にする時代ですから、企業としてはいろいろな働き方を認めていかなければ人材の確保が難しくなっていくことははっきりしています。

ただし、何も変えずにただ休日を増やすことになれば人件費が上がり経営を圧迫するわけですからそのうち会社はつぶれてしまいます。「生産性」と「競争力」を向上させていかなければ休日を増やすことなどできません。日々当たり前のように行っている仕事のやりかたや成果の見直しが不可欠な課題となるということです。

わたしたちの事務所では昨年から残業ゼロを目標に掲げていろいろ取り組んでいる最中です。この厳しいご時勢に20~30時間程度の残業は当然じゃないかという声もあります。

しかし、厳しい時代だからこそ、「生産性」と「競争力」の向上に意識的に取り組む必要があると考えています。そこをみんなに理解してもらえれば大きく変わっていけると思っています。

人材の確保は顧問先や相談者の方々の信頼にお応えするには欠かせないものです。

週休三日は先の先の話として、残業ゼロはなんとかやり遂げたいと思っています。      (中田)

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[2017.01.10]
指数級数的

 

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 新年明けましておめでとうございます。

 年末年始休みに見かけたテレビ番組の中で、人工知能(AI)は「指数級数的」に進化して行くという言葉が印象的に残っています。あと数十年であらゆる分野で人間を追い越し、追い越した後はとんでもない勢いで人間を置いて行ってしまうようです。

 20年後にはわれわれの世界はどうなっているのか想像ができない事態となっていると考えなければならない時代なんでしょうね。

 咋年の3月に囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」が世界で最も強い棋士の一人、韓国の李セドル九段に勝利したのは、人工知能(AI)が現実的なものになったと感じさせる強いインパクトのある出来事でした。

   人工知能(AI)「ディープラーニング」が人間の知能を超えたと感じました。しかも「アルファ碁」はその後も自己学習によってさらに強くなっているそうです。 

 個人的には100年後、千年後、1万年後の人類が2016年をどう捉えるのかSF的空想が広がります。まあしかし、どんな時代が来ようとその中でしっかりと生きて行けばいいんじゃないでしょうか。

 「指数級数的」という言葉自体意味不明なところがありますが、想像を超える加速曲線でという理解でよろしいですか。

                                                       中田

[2015.10.07]
微生物の力

 今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた大村先生の話題です。謙虚さあふれるコメントに感銘を受けました。日本人が受賞したとか、ノーベル賞とかはどうでもいいですが、また素晴らしい人の存在を知ることができました。

 微生物に由来する物質を発見し難病の治療に偉大な貢献をされた方ということです。そういえばわたしでも耳にしたことのある抗生物質第1号のペニシリンも青かび由来でしたし、不治の病であった結核の治療薬ストレプトマイシンは放線菌由来です。生物が生き残るために途方もなく長い年月のうちで身に付けた自己防衛能力を人類が発見し利用しているものは他にも枚挙に暇がないでしょう。

 微生物から人間に至る無数の生命のメカニズムというファンタジックなイメージが広がります。この地球上に生命が誕生して以来、環境への適応や個体間の生存競争、生き残っていく進化の過程、人知の到底及ぶべきもない壮大な試行錯誤はまさにSF的想像力を刺激します。科学的な解明、人知の及んでいるものは限りなくゼロに近いとさえ感じます。

 ファンタジーは微生物の力に限った話ではなく、私たちヒトそのものがとんでもない偶然の集積です。想像すらできない限りなくゼロに近い確率の下で、たまたま生きているワタシというものに与えられた今日という日の有難さを感じさせてくれたとても良いニュースでした。

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中田

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